HUG you project

ハグユープロジェクト


Wear peace of mind - 安心を着用する - をコンセプトに、
学校や各種団体、アスリート、専門医、専門家と生理について共に考え、
女性が抱える生理の悩みや不安を安心に変える活動を、
HUG youの吸水ショーツを通して行っています。


もっと自由に、ひとりひとりが輝くように
やさしくあなたをつつみこむ
HUG you

HUG you project

ハグユープロジェクト


Wear peace of mind
- 安心を着用する -
をコンセプトに、

学校や各種団体、アスリート
専門医、専門家と
生理について共に考え、
女性が抱える生理の悩みや不安を
安心に変える活動を、

HUG youの
吸水サニタリーショーツを
通して行っています


もっと自由に
ひとりひとりが輝くように

やさしくあなたをつつみこむ
HUG you

ハグユープロジェクト3つの取り組み

1、学校や各種団体と提携し、
周囲に「生理」への
正しい理解と認知を深めていきます。
2、アスリートの声を届けると同時に、
ピークパフォーマンスや心身の影響について
共同研究を行います。
 
3、専門医や専門家による
生理に関する情報を

オウンドメディアとして発信します。

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[%article_short_40%]
 


Wear peace of mind

安心を着用する


なぜ学生にHUG youの吸水ショーツを勧めるのか?

・学校が公式に取り組むことで、女子学生が生理に対して学び、自身の身体に対して向かい合う機会となります。

・学校が公式に取り組むことで、ご父兄、教職員、男子生徒など、生理に対して周囲の理解を深める機会となります。

・生理用品の廃棄による、環境ゴミの軽減に繋がります。

・一般的なショーツとは異なり、見えてもオーバーパンツのようなデザインなので安心感を得られます。

・ショーツ単体での使用に加え、一般的な生理用品との併用によるプラスの安心感を得られます。

・学校行事などの着替えの際、生理用品を気にする必要がなくなり安心感を得られます。

・動きの中でも漏れやズレに耐えられる仕様なので、活動的に学園生活を過ごす上での安心感を得られます。
HUG you吸収型サニタリーショーツを着用した学生のイメージ
HUG you吸収型サニタリーショーツを着用した学生のイメージ


Wear peace of mind

安心を着用する


なぜ学生にHUG youの
吸水ショーツを勧めるのか?

・学校が公式に取り組むことで、女子学生が生理に対して学び、自身の身体に対して向かい合う機会となります。

・学校が公式に取り組むことで、ご父兄、教職員、男子生徒など、生理に対して周囲の理解を深める機会となります。

・生理用品の廃棄による、環境ゴミの軽減に繋がります。

・一般的なショーツとは異なり、見えてもオーバーパンツのようなデザインなので安心感を得られます。

・ショーツ単体での使用に加え、一般的な生理用品との併用によるプラスの安心感を得られます。

・学校行事などの着替えの際、生理用品を気にする必要がなくなり安心感を得られます。

・動きの中でも漏れやズレに耐えられる仕様なので、活動的に学園生活を過ごす上での安心感を得られます。
HUG you吸収型サニタリーショーツを着用した学生のイメージ


One step ahead

一歩その先へ


生理中のピークフォーマンス維持を目指して

  ・プロダクトを通じて目指しているのは、漏れに強いことだけではありません。

  ・スポーツの動きにも耐えられる機能性に加え、生理中のアスリートのピークパフォーマンス維持を目指しています。

  ・女性アスリート研究の第一人者、須永美歌子教授率いる、
   日体大アスリートサポートシステム(女性アスリート部門)と共同研究を行います。

  ・主観的な評価だけではなく、科学的に数値化することで、経血コントロールや生理痛の緩和などから、
   パフォーマンスにどのような効果を与えるか検証します。

  ・愛用頂いている多くのトップアスリートと意見交換を交えながら、プロダクトの改善を行います。

  ・トップアスリートが抱える生理とスポーツの問題など、リアルな声を届けて行きます。
HUG you吸収型サニタリーショーツを着用した学生のイメージ


One step ahead

一歩その先へ


生理中のピークフォーマンス
維持を目指して

・プロダクトを通じて目指しているのは、漏れに強いことだけではありません。

・スポーツの動きにも耐えられる機能性に加え、生理中のアスリートのピークパフォーマンス維持を目指しています。

・女性アスリート研究の第一人者、須永美歌子教授率いる、日体大アスリートサポートシステム(女性アスリート部門)と共同研究を行います。

・主観的な評価だけではなく、科学的に数値化することで、経血コントロールや生理痛の緩和などから、パフォーマンスにどのような効果を与えるか検証します。

・愛用頂いている多くのトップアスリートと意見交換を交えながら、プロダクトの改善を行います。

・トップアスリートが抱える生理とスポーツの問題など、リアルな声を届けて行きます。

Special  interview

 
成城木下病院 木下 智恵(きのしたちさと)先生
 
横浜市立大学医学部卒
東京大学医学部産婦人科、順天堂大学医学部産婦人科勤務を経て、成城木下病院産婦人科勤務
日本産婦人科学会 認定専門医
 
専門・得意分野 
産婦人科一般、婦人科腫瘍、周産期学、不妊症、月経異常
 

 
成城木下病院の木下 智恵(きのした ちさと)先生に、生理についてインタビューさせて頂きました。

成城木下病院の雰囲気は、病院と思えないほど素敵な居心地の良い空間で、先生方も気さくで親しみやすく、とてもわかりやすく丁寧にお話し下さいました。

Q.月経トラブルでの外来割合を教えてください。


検診を除くと、月経に関しての受診外来が最も多く、全体の3割~4割くらいになります。
その他ですと、妊娠・不妊・更年期・おりものなどが1割ずつ程度の割合です。

Q.年代別の問題は何が多いですか?


10~20代は生理痛が多く、
①PMS(月経前症候群)や、
②PMDD(月経前不快気分障害)で外来の方もいらっしゃいます。
また、この年代は周期が整っていない事も多く、
③稀発月経や、生理が来ない、反対に早くきてしまうなどがあげられます。


30~40代になると、
基礎疾患としての筋腫があったり、過多月経や、引き続き生理痛があったり、
ホルモンのバランスから経血が止まらない、また不正出血に関しての外来割合が多くなります。
 
注)
①PMS
Premenstual Syndrome の略で、生理3~10日位前に始まる、
さまざまな精神的・身体的な不調のこと。

②PMDD
PMDDは抗うつ気分、不安・緊張、情緒不安定、怒り・イライラの4症状が中心で、
食行動の変化や睡眠障害などの特徴的な症状が月経前に出現すること。

③稀発月経
月経周期が延長し39日以上で発来する月経のこと。

Q.受診外来の見極めや症状的な特徴目安はありますか?


生理に関しては「3のルール」と呼ばれるものがあります。
・3ヶ月来なかった場合。
・1ヶ月の間に3回来てしまった場合。
・3週間生理が続いてしまった場合。
・1期間に3回以上の痛み止めを飲むほどの生理痛


生理が少し遅れるだけで心配していらっしゃる方もいますが、そうでない方もいます。
上記にあてはまった場合には迷わず受診してください。

また、この他にも、月経量が多いことも受診の目安としてお考えください。

比較対象がないため、そのままにされる方もいらっしゃいますが、血の塊が出る、
3時間しないうちにナプキンが経血でいっぱいになるなどの症状がありましたら受診をおすすめします。

Q.アスリート達の生理に関しての意識はどう思われますか?


トップアスリートに関してはアスリート外来もあったり、
競技団体によっては、栄養士・トレーナー・医師などのサポートも入り、
きちんと管理される事も多くなると思いますが、
その下の中高生など、部活に励む世代の層は、人数が多い割に、気軽に相談できる場所が少ない様に思います。

気軽に婦人科へ受診に来られる様になれば良いと思いますが、親であっても相談しにくい、
生理中のことは人に言いたくない、知られたくない、恥ずかしいなどの日本社会全体の風潮が妨げになっているのかもしれません。


今は、インターネットで多くの情報が得られますのでうまく活用したり、
その中でもより中高生がわかりやすい情報サイトや、動画が増えるといいなと思っています。

Q.スポーツの種類によって生理の問題があることについてどう思いますか? 


種目によっては、トレーナーの目が行き届かないこともあるかもしれませんね。

審美系の競技であったり、体重管理が必要な種目には特に多い問題かと思います。

また、男性のコーチの場合ですと、
異性に対しての伝え方にもより配慮を要する為、難しい部分があるのかもしれません。


アスリート達もストイックになり過ぎて、自分の身体に気が付かないことも多いのでケアが必要かと思います。

Q.一般的な経血量はどれくらいですか?


20~140mlが総量の目安と言われていますが、
目安としては、前出通り、経血の塊が出る・3時間以内に夜用ナプキンを取り替えるレベルの経血、貧血症状などが出た場合は受診をお勧めします。

Q.ピルに関して正しい使い方は?


初潮を迎えた小学生から使える安全なものもあります。

小学生の場合は、月経痛などの症状より、精神面に症状がでたりする場合での処方が多く、
漢方薬から様子を見て、改善されなかった場合には、ピルを処方し症状が落ち着くといったケースもあります。


中学生くらいから使用の割合が多くなりますが、
生理痛・過多月経など症状が重かった場合、状況を見極めながらピルを処方しています。

また受験など特別な状況で、生理を回避させたいと言っていらっしゃる方もいます。

Q.ピルの費用面や服用に関してどう思いますか? 


世田谷区では中学卒業時(15歳)までは自己負担なく処方されますが、
その後は保険適用で、ジェネリックですと1ヶ月1,000円くらいから、
通常のものですと3,000円くらいの費用です。

以前よりは手にしやすくはなっていますが、年間で考えると費用がかかってしまいます。


また、ピルは体質的に合う合わないがありますので、使えない方もいます。

Q.アスリートのピルへの抵抗や常用に関してはどう思いますか?


理論的には生理前から排卵した後にかけてホルモンバランスが乱れ、精神面が乱れやすくなる場合が多く、生理前にパフォーマンスが落ちるといったレポートがあがっています。

そういった症状が出やすい方にはピルをうまく使うことは良いと思います。
使いたくない方には、他のアプローチを一緒に考えていきます。

Q.生理用品について、タンポンを使える年頃の目安は?


タンポンは直径1㎝程度の物なので、初潮を迎えた段階で使えます。
処女膜が傷つく心配もありません。

ただし、慣れないうちは入れ方のコツや、使い方、入れ忘れなど、細菌感染の懸念もありますので、
月経周期が整ってきてある程度の経血量となった場合からの使用をお勧めします。


スポーツ競技によっては、臨機応変に取り入れても良いとは思いますが、
最初は抵抗感がある子も多く、親御さんやお友達からの情報がないと難しいのかもしれません。

Q.ナプキンがポリマー素材に変わり、体温を下げると言われていますが?


長時間取り替えが出来ない場合は、
ナプキンのポリマーにより冷えを生じさせる可能性はゼロではないと思います。

またタンポンではナプキンに比べて感染症のリスクもあります。

冷える作用があることは事実かと思いますので、経血量が多い時には早めに取り替えることが大切です。

Q.月経カップについては如何お考えですか?


タンポンと違ってサイズが大きい事もあり、
性交渉を経験した後や、経産婦の使用は問題ありませんが、未成熟での使用はあまりお勧めしません。

Q.学生たちが生理で学校を休んだり、体育を休むことについてどの様にお考えですか?


先ずはご両親、それから保健の先生であったり、婦人科であったり、
もっと気軽に相談できる様な環境作りが出来て、サポートができるといいと思います。

今までは黙って我慢をする時代だったのかもしれませんが、
これからはもっとオープンに話せる様になり、婦人科も身近な存在であるということを知って欲しいです。

特に10代の頃から、身体や性について学べる機会を増やしたいですね。

Q.アスリートの無月経に関してどう思われますか?


パフォーマンスを重視することも大切ですが、
長期間そのままの状態でいた場合、将来的に子宮や卵巣が萎縮したり、
元に戻すことが大変になったり、骨粗鬆症のリスクもありますので、早めの相談をお勧めします。

Q.日本の性教育に関してはどの様に思いますか?


性教育に関しては遅れているほうだと思います。

知識がないことにより、気が付かないトラブルも多く、
患者さん達からも、子供の頃から学ぶ機会があったら良かったのにといった声も寄せられています。

学校教育や家庭内において、より深い性教育がなされるといいのですが、
婦人科の医師達もその必要性や重要性を感じて取り組んでいますし、
インターネットにも情報を提供していますので、上手に活用して欲しいです。

Q.HUG youのプロダクトについての有用性はいかが思いますか? 


有用だと思います。

世界的にフェムテックの開発が進む中、日本はかなり遅れているのが事実です。

多様化する社会の中で、こうした商品は有用な物だと思いますし、
選択肢の一つとして増えることは、多くの女性の安心に繋がることと思います。

Q.HUG youのプロジェクトについていかが思いますか?


女性の権利やキャリアを積むには、
ジェンダー格差が著しく遅れている日本において、この様なプロジェクトが活発になることで、
学生・保護者・学校の意識改革に繋がると思いますし、
アスリートの生の声は、社会全体によりリアルに響き、良い影響があるのではないかと思います。


HUG youのネーミングもいいですね!!応援しています。


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[%article_short_40%]
 


Special interview 
成城木下病院 木下 智恵 先生

横浜市立大学医学部卒
東京大学医学部産婦人科、順天堂大学医学部産婦人科勤務を経て、成城木下病院産婦人科勤務
日本産婦人科学会 認定専門医
 
専門・得意分野 
産婦人科一般、婦人科腫瘍、周産期学、不妊症、月経異常
 

 
成城木下病院の木下 智恵(きのした ちさと)先生に、生理についてインタビューさせて頂きました。

成城木下病院の雰囲気は、病院と思えないほど素敵な居心地の良い空間で、先生方も気さくで親しみやすく、とてもわかりやすく丁寧にお話し下さいました。

検診を除くと、月経に関しての受診外来が最も多く、全体の3割~4割くらいになります。

その他ですと、妊娠・不妊・更年期・おりものなどが1割ずつ程度の割合です。

10~20代は生理痛が多く、
①PMS(月経前症候群)や、②PMDD(月経前不快気分障害)で外来の方もいらっしゃいます。

また、この年代は周期が整っていない事も多く、
③稀発月経や、生理が来ない、反対に早くきてしまうなどがあげられます。

30~40代になると、
基礎疾患としての筋腫があったり、過多月経や、引き続き生理痛があったり、ホルモンのバランスから経血が止まらない、また不正出血に関しての外来割合が多くなります。
 
注)
①PMS
Premenstual Syndrome の略で、生理3~10日位前に始まる、さまざまな精神的・身体的な不調のこと。
②PMDD
PMDDは抗うつ気分、不安・緊張、情緒不安定、怒り・イライラの4症状が中心で、食行動の変化や睡眠障害などの特徴的な症状が月経前に出現すること。
③稀発月経
月経周期が延長し39日以上で発来する月経のこと。

生理に関しては「3のルール」と呼ばれるものがあります。
・3ヶ月来なかった場合
・1ヶ月の間に3回来てしまった場合
・3週間生理が続いてしまった場合
・1期間に3回以上の痛み止めを飲むほどの生理痛

生理が少し遅れるだけで心配していらっしゃる方もいますが、そうでない方もいます。

上記にあてはまった場合には迷わず受診してください。

また、この他にも、月経量が多いことも受診の目安としてお考えください。

比較対象がないため、そのままにされる方もいらっしゃいますが、血の塊が出る、3時間しないうちにナプキンが経血でいっぱいになるなどの症状がありましたら受診をおすすめします。

トップアスリートに関してはアスリート外来もあったり、競技団体によっては、栄養士・トレーナー・医師などのサポートも入り、きちんと管理される事も多くなると思いますが、その下の中高生など、部活に励む世代の層は、人数が多い割に、気軽に相談できる場所が少ない様に思います。

気軽に婦人科へ受診に来られる様になれば良いと思いますが、親であっても相談しにくい、生理中のことは人に言いたくない、知られたくない、恥ずかしいなどの日本社会全体の風潮が妨げになっているのかもしれません。

今は、インターネットで多くの情報が得られますのでうまく活用したり、その中でもより中高生がわかりやすい情報サイトや、動画が増えるといいなと思っています。

種目によっては、トレーナーの目が行き届かないこともあるかもしれませんね。

審美系の競技であったり、体重管理が必要な種目には特に多い問題かと思います。

また、男性のコーチの場合ですと、異性に対しての伝え方にもより配慮を要する為、難しい部分があるのかもしれません。

アスリート達もストイックになり過ぎて、自分の身体に気が付かないことも多いのでケアが必要かと思います。

20~140mlが総量の目安と言われていますが、目安としては、前出通り、経血の塊が出る・3時間以内に夜用ナプキンを取り替えるレベルの経血、貧血症状などが出た場合は受診をお勧めします。

初潮を迎えた小学生から使える安全なものもあります。

小学生の場合は、月経痛などの症状より、精神面に症状がでたりする場合での処方が多く、漢方薬から様子を見て、改善されなかった場合には、ピルを処方し症状が落ち着くといったケースもあります。

中学生くらいから使用の割合が多くなりますが、生理痛・過多月経など症状が重かった場合、状況を見極めながらピルを処方しています。

また受験など特別な状況で、生理を回避させたいと言っていらっしゃる方もいます。

世田谷区では中学卒業時(15歳)までは自己負担なく処方されますが、その後は保険適用で、ジェネリックですと1ヶ月1,000円くらいから、通常のものですと3,000円くらいの費用です。

以前よりは手にしやすくはなっていますが、年間で考えると費用がかかってしまいます。

また、ピルは体質的に合う合わないがありますので、使えない方もいます。

理論的には生理前から排卵した後にかけてホルモンバランスが乱れ、精神面が乱れやすくなる場合が多く、生理前にパフォーマンスが落ちるといったレポートがあがっています。

そういった症状が出やすい方にはピルをうまく使うことは良いと思います。

使いたくない方には、他のアプローチを一緒に考えていきます。

タンポンは直径1㎝程度の物なので、初潮を迎えた段階で使えます。

処女膜が傷つく心配もありません。

ただし、慣れないうちは入れ方のコツや、使い方、入れ忘れなど、細菌感染の懸念もありますので、月経周期が整ってきてある程度の経血量となった場合からの使用をお勧めします。

スポーツ競技によっては、臨機応変に取り入れても良いとは思いますが、最初は抵抗感がある子も多く、親御さんやお友達からの情報がないと難しいのかもしれません。

長時間取り替えが出来ない場合は、ナプキンのポリマーにより冷えを生じさせる可能性はゼロではないと思います。

またタンポンではナプキンに比べて感染症のリスクもあります。

冷える作用があることは事実かと思いますので、経血量が多い時には早めに取り替えることが大切です。

タンポンと違ってサイズが大きい事もあり、性交渉を経験した後や、経産婦の使用は問題ありませんが、未成熟での使用はあまりお勧めしません。

先ずはご両親、それから保健の先生であったり、婦人科であったり、もっと気軽に相談できる様な環境作りが出来て、サポートができるといいと思います。

今までは黙って我慢をする時代だったのかもしれませんが、これからはもっとオープンに話せる様になり、婦人科も身近な存在であるということを知って欲しいです。

特に10代の頃から、身体や性について学べる機会を増やしたいですね。

パフォーマンスを重視することも大切ですが、長期間そのままの状態でいた場合、将来的に子宮や卵巣が萎縮したり、元に戻すことが大変になったり、骨粗鬆症のリスクもありますので、早めの相談をお勧めします。

性教育に関しては遅れているほうだと思います。

知識がないことにより、気が付かないトラブルも多く、患者さん達からも、子供の頃から学ぶ機会があったら良かったのにといった声も寄せられています。

学校教育や家庭内において、より深い性教育がなされるといいのですが、婦人科の医師達もその必要性や重要性を感じて取り組んでいますし、インターネットにも情報を提供していますので、上手に活用して欲しいです。

有用だと思います。

世界的にフェムテックの開発が進む中、日本はかなり遅れているのが事実です。

多様化する社会の中で、こうした商品は有用な物だと思いますし、選択肢の一つとして増えることは、多くの女性の安心に繋がることと思います。

女性の権利やキャリアを積むには、ジェンダー格差が著しく遅れている日本において、この様なプロジェクトが活発になることで、学生・保護者・学校の意識改革に繋がると思いますし、アスリートの生の声は、社会全体によりリアルに響き、良い影響があるのではないかと思います。

HUG youのネーミングもいいですね!!応援しています。

Special interview


竹村 幸
水泳 (元日本代表)


日本選手権 背泳ぎ50m,100m,200m,3冠
2010年 世界短水路選手権 4位
2014年 仁川アジア大会 銅メダル
31歳で現役を引退
現在は、イトマンスイミングスクールでコーチとして活動
 
 

現役時代に色々な悩みがあったと語られる竹村さん。

小麦粉のアレルギーに加えて、生理の時のPMS(月経前症候群)での悩み、
試合前に過剰に緊張してしまいメンタルが思うように整えられなかったことなど・・・
その分たくさんの勉強をされて来て、今はご自身の経験と学んだ知識から、
子供や選手たちの役に立ちたいと思い活動されているそうです。

そんな竹村さんに女性アスリートの生理問題についてお聞きしました。

Special  interview

 
日本体育大学 須永 美歌子(すなが みかこ)教授
 
日本体育大学児童スポーツ教育学部教授、博士(医学)
日本オリンピック委員会強化スタッフ(医・科学スタッフ)
日本陸上競技連盟科学委員
日本体力医学会理事
 
運動時生理反応の男女差や月経周期の影響を考慮し、女性のための効率的なコンディショニング法やトレーニングプログラムの開発を目指し研究に取り組む。
大学・大学院で教鞭を執るほか、専門の運動生理学、トレーニング科学の見地から、スポーツ現場での女性アスリートのサポートに携わっている。
著書に『女性アスリートの教科書』(主婦の友社)、『1から学ぶスポーツ生理学』(ナップ)
 

 
パフォーマンス向上をめざすアスリートにとって、心身のコンディショニングは必要不可欠です。
特に女性はジュニア期から生理と向き合い、コンディションを調整していくことが大切です。しかし、実際には生理中に「不安」を抱えながらトレーニングや試合に臨む場面も多くあります。
スポーツをする女性のために開発されたHUG youは、激しい動きに対応できるだけでなく、衛生面への配慮など様々な機能を兼ね備えています。
すべての女性が「安心」して競技に取り組み、ピークパフォーマンスを発揮できる環境が整うことを願っています。

Q.須永先生の経歴やキャリアをお聞かせください。


現在は、日本体育大学の教授として、スポーツ生理学などの講義や大学院生の研究指導をしています。

社会的な活動として、日本オリンピック委員会強化スタッフ(医・科学スタッフ)、日本陸上競技連盟科学委員、日本体力医学会理事などを務めています。

現在のキャリアへの出発点は、陸上競技の走り幅跳びに打ち込んでいた大学2年生の時になります。

合宿で体調不良を感じ、病院で受診したところ医師から原因不明の慢性腎炎と告げられた事がきっかけです。

中学時代に1センチ刻みで記録を伸ばす走り幅跳びの魅力にとりつかれ、大学卒業後は体育教師として子どもに陸上を教える人生を思い描いていました。

そんな中、医師からの「競技をやめてください」という一言にショックを受け、将来、子どもを産めなくなる可能性があることも告げられましたが、当時は「そんなことはどうでもいい」とさえ思っていました。
 
失意から立ち直るきっかけは、日体大での運動生理学が専門の恩師との出会いがあったからです。教員を志す学生に最新の知見を伝えれば、直接実技を教えなくても、若いアスリートに貢献できると考えを改め、勉強にのめり込む事ができました。

健康を維持しながらアスリートを続けることの大切さを痛感する中、競技者としては引退となりましたが、部活にはマネージャーとして残りました。

みんなが頑張っている中で、自分には何ができるんだろうともどかしくて、その時にたくさん勉強をしましたね。身体のことやトレーニングのことも、何かサポートできることはないかと必死でした。

その後は大学院で学び、女性アスリートの足かせと思われていた月経周期も、トレーニング方法の開発に生かせるのではないか、そんな考えをもとに、結局現在に至るまで研究に没頭しています。

研究テーマを考える際には、常にスポーツ現場に還元することをイメージしています。競技力向上を求めるあまり、健康を損なう女子学生を見てきた経験もあり、スポーツ庁委託事業「女性アスリートの育成・支援プロジェクト」では、研究リーダーを務め、研究推進とともに女性のからだの特性を考慮したコンディショニングに関する情報の発信や普及に力をいれています。

私自身の経験上、スポーツで病気になったわけではありませんが、競技生活を断たれる辛さは知っています。また、女性の幸せな人生は、競技引退後も長く続くことを伝えていくべきだと思っています。

あらゆる層の女性たちが健康的にスポーツを楽しむために、学生や保護者、指導者など、幅広い年代の人に情報発信を続けたいと活動しています

 

Q.須永先生は大学の陸上部時代はどの様に生活されていましたか?


4年間、女子陸上部だけの合宿所と呼ばれる寮で生活を送っていました。
当時は毎日点呼があり、多くのルールもあったりして、今と比べると、色々と厳しかったですね。

走り幅跳びは別に細ければ細いほどいいというわけではないですが、当時は比較的体重もあり、今思えば体脂肪率は低く、筋肉があり重かっただけなのに、体重だけを切り取って見られて、落とさないといけない場面もありました。

クリアできないと、かなり辛いペナルティの追加練習もありましたので、3日間絶食をしたりして、体重を減らせばいいみたいな間違いを当たり前にしていましたね。

 現在では体組成計もよくなりましたし、指導も改善されましたが、まだまだ声が行き届いていないこともあり、「ハグユープロジェクト」を通して、若い世代や指導者にも声を届け情報を発信していきたいですね。

Q.須永先生の研究内容と活動内容について、もう少し具体的にお聞かせください。


研究内容は「月経周期を考慮したコンディショニング法の開発」があります。 

成人女性は、月経周期を有し、約1か月の周期でエストロゲンやプロゲステロンなどの性ホルモン濃度が大きく変動します。それに伴って生理的・心理的なコンディションに変化が生じることが多く報告されています。

これまで月経周期が食事・睡眠・運動パフォーマンスおよびストレスマーカーに与える影響について報告してきました。

さらに、月経周期に伴う体水分量や血中のカテコールアミン、エネルギー系代謝物質の変化を観察し、女性の体組成管理法について検討してきました。

引き続き、月経周期が運動時生理反応や栄養摂取状況に与える影響など、パフォーマンスに関連する要素について多面的に検討し、女性にとって効率的なコンディショニング法を開発することを目指して研究を進めています。

次に、「女性の形態的・生理的特性を考慮したトレーニングプログラムの検討」を行なっています。

男性と女性には、体格や身体組成のような外形的性差に加えて、運動刺激に対する生理反応にも様々な違いが生じることが報告されています。

しかしながら、現在実施されているトレーニングプログラムは、必ずしも女性の特性が考慮されているわけではありません。

最大限のトレーニング効果を引き起こすためには、適切な運動条件(強度、時間、頻度)をふまえてトレーニングプログラムを立案することが非常に重要です。

様々な運動様式における急性反応やトレーニング反応の男女差および月経周期の影響、あるいは性ホルモンが骨格筋機能向上に与える影響などについて観察し、トレーナビリティの性差について検討します。

それによって、女性の特性を考慮したトレーニングプログラムの開発を目指しています。

これまでのトレーニング方法などは、男性を被験者としたデータを用いて検討されてきたものがほとんどです。

男女差がなければ問題がないのですが、同じ運動をしても生理反応に差がでることもあるため、女性の特性を考慮したトレーニング法の開発が必要ではないかと考えています。

また「女性アスリートの三主徴」の予防・改善に関する研究を行なっています。

女性アスリートに多く発症する健康障害として、アメリカスポーツ医学会では、
①利用可能なエネルギー不足
②視床下部性無月経
③骨粗鬆症を「女性アスリートの三主徴」と定義づけています。

このような状態に陥ることは、選手生命を縮めるリスクとなり、さらには妊孕性(妊娠のしやすさ)に影響する恐れもあることから、女性アスリートにとっては深刻な問題です。

本研究室では、運動生理学および栄養学的な面からアプローチし、その予防および改善に貢献するための研究を推進しています。

Q.女性アスリートに特化したトレーニング方法は必要だとお考えですか?


はい、必要だと思います。男女間に性差がなければ、トレーニング方法も同一で問題がないと思うのですが、脂肪や筋肉のつき方、骨格などに性差がありますし、月経周期や妊娠中などの女性ホルモンの変化がトレーニング効果に影響を与えることもあります。

したがって、女性の身体的特徴に特化したトレーニング方法について検討することは必要だと思います。

Q.アスリートや学生の生理に対する知識はいかがですか? 


ひと昔に前に比べると、アプリなどを使って生理開始日を記録していたり、知識としては持っているという印象があります。ただ、まだそれを活用しきれていない印象です。

例えば、生理開始日や期間を記録していたとしても正常と異常の区別の判断がつかず、実際にはどの程度で相談なり診てもらうべきなのかはわかっていないのかなと思います。

痛みの度合いも人によって感じ方が違いますので、これくらいで病院に行くなんて大げさかもしれないと我慢したり、指導者に相談したとしても流されてしまうこともあるようです。

それが女性の指導者であっても同じで、生理痛には個人差があるため理解してもらえないケースもあるようです。学生だけでなく、指導者にも生理に関する正しい知識をもっていただきたいと思います。

Q.知識だけでなく、意識に関してはいかがですか?


知識はあっても意識できている子は少ないかもしれません。

問題意識すらない場合もあり、例えば、経血の量など人と比べることもないですし、実はかなり多くて貧血気味だったとしても気づかないこともありますし、我慢するのが当たり前となっていることも多いです。

日常生活にも影響を及ぼすとなると、当然パフォーマンスにも支障を来たし、それが試合と重なることもありますから、月経周期によって変化することを知識として学んでいるのであればなおさら、手を打つべき方法があるのではないかと意識すべきだと思いますね。

何でも生理のせいにするべきではありませんが、女性にしかない生理について、もう少し意識したほうがいいとは思います。

Q.アスリートの生理の問題としては具体的にどのような相談がありますか?


よく聞くのは一般的な人と同じで、「食欲が増す・体重が増える」の相談が多いですね。

どうしたら良いかと聞かれますが、明確な答えはなくて、それはある意味自然なことで、体内水分が増えることで生じるので、気にしすぎないというのも一つです。

ただし、階級制の種目のアスリートには厳しいですね。以前、女子レスリングの金メダリストと対談する機会がありましたが、その時に彼女は、そうした月経周期を考慮して減量を行うと仰っていました。

常に自分のからだと向き合い、月経周期にともない体重がいつどれくらい変化するかを分かっているからですね。とにかく自分の身体をよく理解していて、生理に関しても知識もあり、分かった上でコントロールして、自分と向き合い、コンディション管理まで一流であるという印象でした。

トップアスリートであれば、普通の人より意識も高く、情報や知識も豊富ではありますが、これを中高生のうちから意識できるようになればと思いますし、「ハグユープロジェクト」を通じて、意識に目を向けるきっかけとなってほしいですよね。頑張りましょう。

Q.HUG youのショーツはアスリートに対して有用と思われますか


実は、生理用品の相談も受けることがあり、「ユニフォームが白いので経血漏れが心配だ」という話を耳にすることがあります。

経血の漏れの不安が解消されれば、パフォーマンスの低下を防ぐことにつながると思います。

HUG youは、吸水性能が高いだけでなく、ウエスト部分の締め付けが少ないにもかかわらず、しっかりサポートしてくれるのがとても良いですね。

今は、HUG youを履いての感覚的・主観的なデータはとれていますが、今後は、客観的なデータもあわせて「HUG you」の有用性について多角的に検証していきたいですね。

Q.初潮を迎えると、スポーツをする上で、パフォーマンスに変化は生じるものですか?


今までなかった生理が始まる。そういう意味ではパフォーマンスにも影響を与えることは考えられます。
 
生理は、女性にとっては必要なものです。

先ずは、早いうちから生理の時の、自分の身体と心の変化を観察をすることが大事だと思います。その上で、生理の時に困ることがあれば、改善できる様なアプローチの仕方を考えていくことが大切です。

Q.思春期は身体的にも変化があり、女性らしい体つきに変化してきますが、健康的にコントロールする方法を教えて下さい。


この問題については、指導者とも、選手ともよく出るトピックです。

思春期を迎えると、男性は筋肉がついて、がっちりとした体つきになるのに対して、女性は、胸が大きくなったり、お尻や太ももに脂肪がつきやすくなるのは事実です。これはアスリートにとっては、マイナスになるんじゃないかと思われがちです。また、からだの変化に対して抵抗感を示す選手もいます。

この時に、無理なダイエットしてしまう人もいますが、それは絶対にやめてほしいですね。

生理が来たからといって、急に脂肪が増えるわけではなく、毎日の積み重ねで徐々に変化が生じます。今までのトレーニング方法を急に変える必要もありませんし、食事も同様で、よく観察しながら、変化を感じるところがあれば、トレーニングの内容や量を調整してみたり、食事の摂り方や内容にも工夫をしてみる事が大切です。

生理に関しては、今まで0だったものが急にあるので、適切な対処が必要になりますが、トレーニングに関しては、すぐに変える必要はないと思っています。

それから、初潮前は急激に背が伸びますので、そうした変化に伴うトレーニング方法の見直しは必要になる場合もあります。

例えば、これまでと同じように動いてもバランスがとりづらいと感じることがあるかもしれません。一方で、背が伸びてよかったと思うこともあるでしょう。

やはり、まずは自分のからだの変化がパフォーマンスに影響するかどうかをよく観察する事が大切です。

オリンピックなどで活躍しているトップアスリートにも成長期はあったはずですし、大人のからだをコントロールできるように毎日の練習に向き合っていきましょう。

Q.思春期に大切な栄養の摂取方法とウェイトコントロールについて教えて下さい。


思春期は、丸みを帯びた女性らしい外見に変わってきますので、安易に体重を減らそうと考える人も多いと思います。

しかし、まず考えてほしいのが、「パフォーマンス向上のために本当に体重を減らす必要があるのか?」です。

痩せたら記録が伸びるだろうとか、他の人より重いから痩せたいなど、「なんとなく」で判断しないように注意してください。

体重が増えたのは、もしかしたら身長が伸びたからかもしれませんし、筋肉が増えたことが原因かもしれません。

それに水分量によっても体重の増減は起こりますので、そうしたことを、先ずはよく理解した上で、指導者がいる場合には、本当に減量が必要かどうかを一緒に考えて、必要に応じて取り組んでほしいです。

減量が必要となった場合には、現実的な目標を立てて欲しいです。なんとなく5キロ痩せようとか、50キロはキリがいいから、とかではなく、明確に、「いつまでにどれだけ」と決めた上で、目標達成後にそれを維持していける様なプランが大切です。

中には階級制のある競技もあり、その場合は、短期間での減量が必要になりますが、それは特殊で、一般的には維持していくことが大切です。

コンディションが良い時にこそ、体重や食事の内容などを評価しておくことです。それを指標にして、コンディションが悪くなった時に、何が変化しているのかを見る。先ずはベストな状態を把握しておくことが肝心です。

例えば、体組成計で体脂肪率を観察するのも悪くはありませんが、一般的なものはインピーダンス法で測定されるので、これは体内の水分量によって大きく値が変化してしまいます。すなわち、水分の摂取量や汗をかくことによって体脂肪率が大きく変化してしまうのです。そういったことを理解して、体重や数字ばかりに振り回されない様にしてほしいですね。

体組成計は、同じ時間、同じシチュエーションで継続的に見ておくのはひとつの方法です。

また、体重1kg落とすには、脂肪だけで考えると、7200キロカロリーの燃焼が必要です。水分で1kg落とすのは簡単ですが、脂肪の燃焼は簡単ではありません。

無理のない減量には運動または食事で1日あたり-250キロカロリー前後に留めて、1ヶ月1kgの減量を目標に行うのがベストです。

また栄養の摂り方はPFC比(タンパク質・脂質・炭水化物)を守って、バランスよく偏らないことが大切です。特に成長期には間違った減量はせずに、しっかりと目標を定めて行ってください。

Q.筋肉をつけると基礎代謝量は大きく変わりますか?


筋肉をつけるとエネルギーを消費しやすくなりますが、思っているほど大きく変わるものではありません。

まずは1日約200キロカロリー(例えば飲み物だとジュース500mL、運動だとジョギング30分くらいのイメージです。)を目標に減らしてみてください。

思春期といっても、運動選手と一般の生活を送っている方ですと、代謝量やエネルギー摂取量も異なりますが、どちらにしても、短期的に落とすのではなく、毎日すこしずつが鉄則です。

三大栄養素(糖質・脂質・タンパク質)をしっかりバランスよく、細かいことにこだわらずに偏らないことです。

また、ストレスを溜めないことも大切ですね。脳の視床下部は、女性ホルモンや食欲に影響を与るのですが、そこの機能が低下すると、「無月経・食欲増進・食欲減退」に繋がる可能性があります。強迫観念に囚われて、痩せなくてはと思えば思うほど、悪影響を及ぼす懸念もあります。
 

Q.思春期の月経周期に伴うトラブルを自己管理する方法はありますか?


周期がまだ定まらないことも多いと思いますが、それも含めて管理する習慣を身につけるのがいいと思います。

日常生活の中での不調はご両親に相談をして、練習やトレーニングの中で影響を与える場合には、理想としては指導者や先生に相談をしてもらいたいです。

疲れがとれないときには、しかり休んでいただきたいです。1日休んでもパフォーマンスにはそれほど影響はありません。筋トレに関しては、週に2~3回が理想的で、むしろトレーニング後は1~2日しっかり休んだ方が筋肥大効果が高まります。

アスリートも生理に関して発信する様になってきていますので、今は指導者の意識も高くなってきています。中高生など学生も、保護者や指導者に相談をして理解を得る様になっていって欲しいですね。 

Q.女子学生が体育の授業を休んだり、学校を休む現状をどう思われますか?


痛みは仕方ないとして、経血漏れや、それに対する不安は何とかしてあげたいですよね。実際に、学生からの相談も多いです。

具体的に改善するには、どんな生理用品を選ぶのがベストなのか試すしかありませんが、このHUG youの吸水ショーツはアスリートにとって画期的で有用ですし、試すべき価値があると思います。

私自身がそうでしたが、最初は「この布の薄さで本当に経血が吸収できるのか?」と不安でした。しかし、実際には全然大丈夫でした!

これは使った人じゃないとわからないと思いますので、興味のある方は、ぜひ一度試していただきたいです。今は、学生をモニターにしてテストを行う準備を進めているところです。


最後に、女性は、月経周期によって体重が変化することもありますので、ぜひ観察してみてください。

体重の増減に一喜一憂しすぎずに、こうした身体的特性を把握しておくことが肝心です。

Q.アスリートの心理的特徴について男女に違いはありますか?


一概に男女で心理的特徴を分けるのは難しいのですが、男性は、勝利をつかむという結果によりモチベーションが高くなる傾向が強く、女性は、勝ち負けよりもそれまでの努力を認められることでモチベーションが上がる傾向が強いようです。また女性は、コーチ受容性が高く、指導者の声がけに対して影響を受けやすいといわれています。

以前、私が担当する授業の中で、男女を対象に「練習を頑張っているけど下手な選手と、練習をさぼっていても上手な選手、試合に出すならどっちか?」というアンケートをとりました。女性のほとんどが、「頑張っているけど下手な選手」と答え、男性はその逆という結果がでました。女性の方が努力することやその過程を重視したり、周囲からの不満が出ないように配慮をする傾向が強いようです。

男女で決定的に違うといえるのが、女性は「月経周期」により心理面に影響を受けることがあるということです。

なぜ月経周期によって心理面が変化するかというと、女性ホルモンの増減が神経伝達物質に影響を与えるからです。神経伝達物質には様々な種類がありますが、感情をコントロールするもののひとつにセロトニンが挙げられます。月経前には、セロトニンの分泌が抑制され、抑うつ、不安、緊張、イライラなどが高まり、ネガティブな状態になります。

このように、月経前は月経前症候群(PMS)の症状による心理的不快、さらに生理中は月経痛と併せて経血そのものの不快を訴える場合もあり、心理面での影響も少なくありません。このような月経周期に伴うホルモンの影響は、男性にはない女性特有のものです。

Q.PMSが心理的にパフォーマンスに与える影響はありますか?


休むほどの病的なところまでいかないのが、反対に問題というか、難しいのかなと思います。

集中力が低下するなどあった場合には、競技によってはパフォーマンスに影響を及ぼすかもしれません。

日体大の女子学生を対象としたアンケートでは、月経前の心理的変化として、「イライラする」68.9%、「集中力が低下する」46.0%、「気分が落ち込む」58.7%という結果でした。

これだけ多くの割合が心理的な変化を感じているのですから、月経周期に伴う自分の心理的変化の特徴も知っておくといいと思います。

Q.練習では、コーチの指導の声がけを普段よりマイナスに感じてしまうことは?


これはよくあります。月経周期による感情の波は本人にはどうにも出来ないことなのですが、ネガティブな感情が強い時は、いつものコーチの声がけにも敏感に反応してしまい、落ち込んだり、時には泣いてしまうこともあると聞きます。

月経周期によってそういう時期もあることを、コーチや選手も理解しておくことが必要になりますね。しかし、人によってその時期は異なりますので、ネガティブになってしまうタイミングが月経周期と関係があるかどうかを観察してみましょう。


日体大には、コーチングエクセレンスセンターというスポーツ指導者のスキルアップに取り組んでいる組織があります。

その企画で、男性指導者の中に私が入って、女性アスリートの指導について話し合うというワークショップが行われました。

実際に話を聞いてみると、「月経に関しては、男性は踏み込んではいけない」という考えを持っている人が多く、とても意外に感じました。

しかし、それは数年前のことで、ワークショップに参加していた指導者は、現在は選手とうまくコミュニケーションをとって、月経周期を考慮したコンディショニングを実践しています。

Q.無月経について、当人の心理的不安や、それに対する指導者の知識はいかがですか?


無月経の問題については、日体大ではスポーツ医学のような専門的な授業もあるため、学生も男性指導者もある程度の知識を持っています。

しかし、中高生であれば、本人が無月経の自覚がない場合があり、指導者は当然知らないこともあると思います。自分の状態を知る術がないことが問題で、もう少し保健体育の授業の中で伝えられたらいいのかなと思います。

私は、月経開始日を記録し、3ヶ月生理が来なかった時には婦人科の受診を勧めるようにしています。また、無月経の原因に応じて食事やトレーニングの調整をするように指導者に伝えています。

Q.心理的ストレスにより無月経になりやすいなどありますか?


ないとは言い切れませんが、心理面だけが無月経の要因だと特定するのは難しいと思います。

無月経の原因は、「女性アスリートの三主張」の中の視床下部性無月経(※エネルギー不足による無月経)だけではなく、例えば他にも、子宮、卵巣に病気があるため初潮がなかなか来ない場合もあります。

また、やせている人が無月経になるというイメージが強いかもしれませんが、体脂肪が多くても無月経になることもあります。それはホルモン分泌のバランスが崩れてしまうことが原因です。

エネルギー不足による無月経を防ぐために、BMI(体重(kg)÷身長(m)の2乗)の数値が目安とされ、18.5未満にしないようにと指導されています。

身長と体重のバランスからの値となりますが、アスリートの場合は筋肉があるので体重自体は、見た目より重くなり、基準値以下になることは案外少ないです。

ただ、実際には、個々の骨格や体組成が異なりますし、数値はあくまでも目安であり、パフォーマンスが良い時の身体のバランスが良いわけで、数値に惑わされないことが大切です。

今は、筋肉を落としてでも痩せたいという学生が多いのですが、それは本当にやめてほしいと思います。しつこいようですが、筋肉は脂肪よりも密度が高く重いのですから見た目より体重が重くなることも当然です。

とは言っても、審美的な種目や階級制の種目の場合は減量も必要となりますし、月経周期によって体重が変化しやすい選手は、その時期も見越した上で、減量に取り組む工夫が必要かと思います。

Q.今現在はどのような声がけの指導法が求められていますか?


命令に従わせるような一方的で強制的な指導よりも、選手とコーチ双方で考える指導が求められています。

例えば、選手が上手くいかないことがあった場合、「自分ではどう思う?どうしたらいいと思う?」と言ったようにまずは本人に意識をさせて、その上で情報を与えたり、考えさせたりする、そして一緒に改善策を決めていくといった指導法です。

Q.女性アスリートに多い心の病気はありますか?


こころの病気として「摂食障害」も挙げられます。一般の女性に比べて2~3倍というデータもあります。

心理的特徴として、摂食障害になりやすい人は「完璧主義」「過剰適応」といった傾向があり、アスリートも思考が一致していて「真面目で努力を怠らない」性質が似ているからです。

過食嘔吐を繰り返す「神経性過食症」と、体重増加への強い恐怖があり、ハードに食事制限をする「神経性やせ症(拒食症)」がありますが、筋力低下や無月経のリスクも伴いますし、慢性で重症化しやすい精神障害なので、日頃から観察しておくことが必要になります。

学生へのヒアリングでは、食事の内容や量に嘘の申告もあり、正直に答えられない人が多いのも特徴です。

見極めが難しく、きっかけが単純でない場合もありますので、コンディションを知る上で月経開始日や体重、体脂肪率のデータを取っておくことをお勧めします。

Special interview 
日本体育大学 須永 美歌子 教授

日本体育大学児童スポーツ教育学部教授、博士(医学)
日本オリンピック委員会強化スタッフ(医・科学スタッフ)
日本陸上競技連盟科学委員
日本体力医学会理事
 
運動時生理反応の男女差や月経周期の影響を考慮し、女性のための効率的なコンディショニング法やトレーニングプログラムの開発を目指し研究に取り組む。

大学・大学院で教鞭を執るほか、専門の運動生理学、トレーニング科学の見地から、スポーツ現場での女性アスリートのサポートに携わっている。

著書に『女性アスリートの教科書』(主婦の友社)、『1から学ぶスポーツ生理学』(ナップ)

 

 
パフォーマンス向上をめざすアスリートにとって、心身のコンディショニングは必要不可欠です。
特に女性はジュニア期から生理と向き合い、コンディションを調整していくことが大切です。しかし、実際には生理中に「不安」を抱えながらトレーニングや試合に臨む場面も多くあります。
スポーツをする女性のために開発されたHUG youは、激しい動きに対応できるだけでなく、衛生面への配慮など様々な機能を兼ね備えています。
すべての女性が「安心」して競技に取り組み、ピークパフォーマンスを発揮できる環境が整うことを願っています。

Q.須永先生の経歴やキャリアをお聞かせください。


現在は、日本体育大学の教授として、スポーツ生理学などの講義や大学院生の研究指導をしています。

社会的な活動として、日本オリンピック委員会強化スタッフ(医・科学スタッフ)、日本陸上競技連盟科学委員、日本体力医学会理事などを務めています。

現在のキャリアへの出発点は、陸上競技の走り幅跳びに打ち込んでいた大学2年生の時になります。

合宿で体調不良を感じ、病院で受診したところ医師から原因不明の慢性腎炎と告げられた事がきっかけです。

中学時代に1センチ刻みで記録を伸ばす走り幅跳びの魅力にとりつかれ、大学卒業後は体育教師として子どもに陸上を教える人生を思い描いていました。

そんな中、医師からの「競技をやめてください」という一言にショックを受け、将来、子どもを産めなくなる可能性があることも告げられましたが、当時は「そんなことはどうでもいい」とさえ思っていました。
 
失意から立ち直るきっかけは、日体大での運動生理学が専門の恩師との出会いがあったからです。教員を志す学生に最新の知見を伝えれば、直接実技を教えなくても、若いアスリートに貢献できると考えを改め、勉強にのめり込む事ができました。

健康を維持しながらアスリートを続けることの大切さを痛感する中、競技者としては引退となりましたが、部活にはマネージャーとして残りました。

みんなが頑張っている中で、自分には何ができるんだろうともどかしくて、その時にたくさん勉強をしましたね。身体のことやトレーニングのことも、何かサポートできることはないかと必死でした。

その後は大学院で学び、女性アスリートの足かせと思われていた月経周期も、トレーニング方法の開発に生かせるのではないか、そんな考えをもとに、結局現在に至るまで研究に没頭しています。

研究テーマを考える際には、常にスポーツ現場に還元することをイメージしています。競技力向上を求めるあまり、健康を損なう女子学生を見てきた経験もあり、スポーツ庁委託事業「女性アスリートの育成・支援プロジェクト」では、研究リーダーを務め、研究推進とともに女性のからだの特性を考慮したコンディショニングに関する情報の発信や普及に力をいれています。

私自身の経験上、スポーツで病気になったわけではありませんが、競技生活を断たれる辛さは知っています。また、女性の幸せな人生は、競技引退後も長く続くことを伝えていくべきだと思っています。

あらゆる層の女性たちが健康的にスポーツを楽しむために、学生や保護者、指導者など、幅広い年代の人に情報発信を続けたいと活動しています

 

Q.須永先生は大学の陸上部時代はどの様に生活されていましたか?


4年間、女子陸上部だけの合宿所と呼ばれる寮で生活を送っていました。
当時は毎日点呼があり、多くのルールもあったりして、今と比べると、色々と厳しかったですね。

走り幅跳びは別に細ければ細いほどいいというわけではないですが、当時は比較的体重もあり、今思えば体脂肪率は低く、筋肉があり重かっただけなのに、体重だけを切り取って見られて、落とさないといけない場面もありました。

クリアできないと、かなり辛いペナルティの追加練習もありましたので、3日間絶食をしたりして、体重を減らせばいいみたいな間違いを当たり前にしていましたね。

 現在では体組成計もよくなりましたし、指導も改善されましたが、まだまだ声が行き届いていないこともあり、「ハグユープロジェクト」を通して、若い世代や指導者にも声を届け情報を発信していきたいですね。

Q.須永先生の研究内容と活動内容について、もう少し具体的にお聞かせください。


研究内容は「月経周期を考慮したコンディショニング法の開発」があります。 

成人女性は、月経周期を有し、約1か月の周期でエストロゲンやプロゲステロンなどの性ホルモン濃度が大きく変動します。それに伴って生理的・心理的なコンディションに変化が生じることが多く報告されています。

これまで月経周期が食事・睡眠・運動パフォーマンスおよびストレスマーカーに与える影響について報告してきました。

さらに、月経周期に伴う体水分量や血中のカテコールアミン、エネルギー系代謝物質の変化を観察し、女性の体組成管理法について検討してきました。

引き続き、月経周期が運動時生理反応や栄養摂取状況に与える影響など、パフォーマンスに関連する要素について多面的に検討し、女性にとって効率的なコンディショニング法を開発することを目指して研究を進めています。

次に、「女性の形態的・生理的特性を考慮したトレーニングプログラムの検討」を行なっています。

男性と女性には、体格や身体組成のような外形的性差に加えて、運動刺激に対する生理反応にも様々な違いが生じることが報告されています。

しかしながら、現在実施されているトレーニングプログラムは、必ずしも女性の特性が考慮されているわけではありません。

最大限のトレーニング効果を引き起こすためには、適切な運動条件(強度、時間、頻度)をふまえてトレーニングプログラムを立案することが非常に重要です。

様々な運動様式における急性反応やトレーニング反応の男女差および月経周期の影響、あるいは性ホルモンが骨格筋機能向上に与える影響などについて観察し、トレーナビリティの性差について検討します。

それによって、女性の特性を考慮したトレーニングプログラムの開発を目指しています。

これまでのトレーニング方法などは、男性を被験者としたデータを用いて検討されてきたものがほとんどです。

男女差がなければ問題がないのですが、同じ運動をしても生理反応に差がでることもあるため、女性の特性を考慮したトレーニング法の開発が必要ではないかと考えています。

また「女性アスリートの三主徴」の予防・改善に関する研究を行なっています。

女性アスリートに多く発症する健康障害として、アメリカスポーツ医学会では、
①利用可能なエネルギー不足
②視床下部性無月経
③骨粗鬆症を「女性アスリートの三主徴」と定義づけています。

このような状態に陥ることは、選手生命を縮めるリスクとなり、さらには妊孕性(妊娠のしやすさ)に影響する恐れもあることから、女性アスリートにとっては深刻な問題です。

本研究室では、運動生理学および栄養学的な面からアプローチし、その予防および改善に貢献するための研究を推進しています。

Q.女性アスリートに特化したトレーニング方法は必要だとお考えですか?


はい、必要だと思います。男女間に性差がなければ、トレーニング方法も同一で問題がないと思うのですが、脂肪や筋肉のつき方、骨格などに性差がありますし、月経周期や妊娠中などの女性ホルモンの変化がトレーニング効果に影響を与えることもあります。

したがって、女性の身体的特徴に特化したトレーニング方法について検討することは必要だと思います。

Q.アスリートや学生の生理に対する知識はいかがですか? 


ひと昔に前に比べると、アプリなどを使って生理開始日を記録していたり、知識としては持っているという印象があります。ただ、まだそれを活用しきれていない印象です。

例えば、生理開始日や期間を記録していたとしても正常と異常の区別の判断がつかず、実際にはどの程度で相談なり診てもらうべきなのかはわかっていないのかなと思います。

痛みの度合いも人によって感じ方が違いますので、これくらいで病院に行くなんて大げさかもしれないと我慢したり、指導者に相談したとしても流されてしまうこともあるようです。

それが女性の指導者であっても同じで、生理痛には個人差があるため理解してもらえないケースもあるようです。学生だけでなく、指導者にも生理に関する正しい知識をもっていただきたいと思います。

Q.知識だけでなく、意識に関してはいかがですか?


知識はあっても意識できている子は少ないかもしれません。

問題意識すらない場合もあり、例えば、経血の量など人と比べることもないですし、実はかなり多くて貧血気味だったとしても気づかないこともありますし、我慢するのが当たり前となっていることも多いです。

日常生活にも影響を及ぼすとなると、当然パフォーマンスにも支障を来たし、それが試合と重なることもありますから、月経周期によって変化することを知識として学んでいるのであればなおさら、手を打つべき方法があるのではないかと意識すべきだと思いますね。

何でも生理のせいにするべきではありませんが、女性にしかない生理について、もう少し意識したほうがいいとは思います。

Q.アスリートの生理の問題としては具体的にどのような相談がありますか?


よく聞くのは一般的な人と同じで、「食欲が増す・体重が増える」の相談が多いですね。

どうしたら良いかと聞かれますが、明確な答えはなくて、それはある意味自然なことで、体内水分が増えることで生じるので、気にしすぎないというのも一つです。

ただし、階級制の種目のアスリートには厳しいですね。以前、女子レスリングの金メダリストと対談する機会がありましたが、その時に彼女は、そうした月経周期を考慮して減量を行うと仰っていました。

常に自分のからだと向き合い、月経周期にともない体重がいつどれくらい変化するかを分かっているからですね。とにかく自分の身体をよく理解していて、生理に関しても知識もあり、分かった上でコントロールして、自分と向き合い、コンディション管理まで一流であるという印象でした。

トップアスリートであれば、普通の人より意識も高く、情報や知識も豊富ではありますが、これを中高生のうちから意識できるようになればと思いますし、「ハグユープロジェクト」を通じて、意識に目を向けるきっかけとなってほしいですよね。頑張りましょう。

Q.HUG youのショーツはアスリートに対して有用と思われますか


実は、生理用品の相談も受けることがあり、「ユニフォームが白いので経血漏れが心配だ」という話を耳にすることがあります。

経血の漏れの不安が解消されれば、パフォーマンスの低下を防ぐことにつながると思います。

HUG youは、吸水性能が高いだけでなく、ウエスト部分の締め付けが少ないにもかかわらず、しっかりサポートしてくれるのがとても良いですね。

今は、HUG youを履いての感覚的・主観的なデータはとれていますが、今後は、客観的なデータもあわせて「HUG you」の有用性について多角的に検証していきたいですね。

Q.初潮を迎えると、スポーツをする上で、パフォーマンスに変化は生じるものですか?


今までなかった生理が始まる。そういう意味ではパフォーマンスにも影響を与えることは考えられます。
 
生理は、女性にとっては必要なものです。

先ずは、早いうちから生理の時の、自分の身体と心の変化を観察をすることが大事だと思います。その上で、生理の時に困ることがあれば、改善できる様なアプローチの仕方を考えていくことが大切です。

Q.思春期は身体的にも変化があり、女性らしい体つきに変化してきますが、健康的にコントロールする方法を教えて下さい。


この問題については、指導者とも、選手ともよく出るトピックです。

思春期を迎えると、男性は筋肉がついて、がっちりとした体つきになるのに対して、女性は、胸が大きくなったり、お尻や太ももに脂肪がつきやすくなるのは事実です。これはアスリートにとっては、マイナスになるんじゃないかと思われがちです。また、からだの変化に対して抵抗感を示す選手もいます。

この時に、無理なダイエットしてしまう人もいますが、それは絶対にやめてほしいですね。

生理が来たからといって、急に脂肪が増えるわけではなく、毎日の積み重ねで徐々に変化が生じます。今までのトレーニング方法を急に変える必要もありませんし、食事も同様で、よく観察しながら、変化を感じるところがあれば、トレーニングの内容や量を調整してみたり、食事の摂り方や内容にも工夫をしてみる事が大切です。

生理に関しては、今まで0だったものが急にあるので、適切な対処が必要になりますが、トレーニングに関しては、すぐに変える必要はないと思っています。

それから、初潮前は急激に背が伸びますので、そうした変化に伴うトレーニング方法の見直しは必要になる場合もあります。

例えば、これまでと同じように動いてもバランスがとりづらいと感じることがあるかもしれません。一方で、背が伸びてよかったと思うこともあるでしょう。

やはり、まずは自分のからだの変化がパフォーマンスに影響するかどうかをよく観察する事が大切です。

オリンピックなどで活躍しているトップアスリートにも成長期はあったはずですし、大人のからだをコントロールできるように毎日の練習に向き合っていきましょう。

Q.思春期に大切な栄養の摂取方法とウェイトコントロールについて教えて下さい。


思春期は、丸みを帯びた女性らしい外見に変わってきますので、安易に体重を減らそうと考える人も多いと思います。

しかし、まず考えてほしいのが、「パフォーマンス向上のために本当に体重を減らす必要があるのか?」です。

痩せたら記録が伸びるだろうとか、他の人より重いから痩せたいなど、「なんとなく」で判断しないように注意してください。

体重が増えたのは、もしかしたら身長が伸びたからかもしれませんし、筋肉が増えたことが原因かもしれません。

それに水分量によっても体重の増減は起こりますので、そうしたことを、先ずはよく理解した上で、指導者がいる場合には、本当に減量が必要かどうかを一緒に考えて、必要に応じて取り組んでほしいです。

減量が必要となった場合には、現実的な目標を立てて欲しいです。なんとなく5キロ痩せようとか、50キロはキリがいいから、とかではなく、明確に、「いつまでにどれだけ」と決めた上で、目標達成後にそれを維持していける様なプランが大切です。

中には階級制のある競技もあり、その場合は、短期間での減量が必要になりますが、それは特殊で、一般的には維持していくことが大切です。

コンディションが良い時にこそ、体重や食事の内容などを評価しておくことです。それを指標にして、コンディションが悪くなった時に、何が変化しているのかを見る。先ずはベストな状態を把握しておくことが肝心です。

例えば、体組成計で体脂肪率を観察するのも悪くはありませんが、一般的なものはインピーダンス法で測定されるので、これは体内の水分量によって大きく値が変化してしまいます。すなわち、水分の摂取量や汗をかくことによって体脂肪率が大きく変化してしまうのです。そういったことを理解して、体重や数字ばかりに振り回されない様にしてほしいですね。

体組成計は、同じ時間、同じシチュエーションで継続的に見ておくのはひとつの方法です。

また、体重1kg落とすには、脂肪だけで考えると、7200キロカロリーの燃焼が必要です。水分で1kg落とすのは簡単ですが、脂肪の燃焼は簡単ではありません。

無理のない減量には運動または食事で1日あたり-250キロカロリー前後に留めて、1ヶ月1kgの減量を目標に行うのがベストです。

また栄養の摂り方はPFC比(タンパク質・脂質・炭水化物)を守って、バランスよく偏らないことが大切です。特に成長期には間違った減量はせずに、しっかりと目標を定めて行ってください。

Q.筋肉をつけると基礎代謝量は大きく変わりますか?


筋肉をつけるとエネルギーを消費しやすくなりますが、思っているほど大きく変わるものではありません。

まずは1日約200キロカロリー(例えば飲み物だとジュース500mL、運動だとジョギング30分くらいのイメージです。)を目標に減らしてみてください。

思春期といっても、運動選手と一般の生活を送っている方ですと、代謝量やエネルギー摂取量も異なりますが、どちらにしても、短期的に落とすのではなく、毎日すこしずつが鉄則です。

三大栄養素(糖質・脂質・タンパク質)をしっかりバランスよく、細かいことにこだわらずに偏らないことです。

また、ストレスを溜めないことも大切ですね。脳の視床下部は、女性ホルモンや食欲に影響を与るのですが、そこの機能が低下すると、「無月経・食欲増進・食欲減退」に繋がる可能性があります。強迫観念に囚われて、痩せなくてはと思えば思うほど、悪影響を及ぼす懸念もあります。
 

Q.思春期の月経周期に伴うトラブルを自己管理する方法はありますか?


周期がまだ定まらないことも多いと思いますが、それも含めて管理する習慣を身につけるのがいいと思います。

日常生活の中での不調はご両親に相談をして、練習やトレーニングの中で影響を与える場合には、理想としては指導者や先生に相談をしてもらいたいです。

疲れがとれないときには、しかり休んでいただきたいです。1日休んでもパフォーマンスにはそれほど影響はありません。筋トレに関しては、週に2~3回が理想的で、むしろトレーニング後は1~2日しっかり休んだ方が筋肥大効果が高まります。

アスリートも生理に関して発信する様になってきていますので、今は指導者の意識も高くなってきています。中高生など学生も、保護者や指導者に相談をして理解を得る様になっていって欲しいですね。 

Q.女子学生が体育の授業を休んだり、学校を休む現状をどう思われますか?


痛みは仕方ないとして、経血漏れや、それに対する不安は何とかしてあげたいですよね。実際に、学生からの相談も多いです。

具体的に改善するには、どんな生理用品を選ぶのがベストなのか試すしかありませんが、このHUG youの吸水ショーツはアスリートにとって画期的で有用ですし、試すべき価値があると思います。

私自身がそうでしたが、最初は「この布の薄さで本当に経血が吸収できるのか?」と不安でした。しかし、実際には全然大丈夫でした!

これは使った人じゃないとわからないと思いますので、興味のある方は、ぜひ一度試していただきたいです。今は、学生をモニターにしてテストを行う準備を進めているところです。


最後に、女性は、月経周期によって体重が変化することもありますので、ぜひ観察してみてください。

体重の増減に一喜一憂しすぎずに、こうした身体的特性を把握しておくことが肝心です。

Q.アスリートの心理的特徴について男女に違いはありますか?


一概に男女で心理的特徴を分けるのは難しいのですが、男性は、勝利をつかむという結果によりモチベーションが高くなる傾向が強く、女性は、勝ち負けよりもそれまでの努力を認められることでモチベーションが上がる傾向が強いようです。また女性は、コーチ受容性が高く、指導者の声がけに対して影響を受けやすいといわれています。

以前、私が担当する授業の中で、男女を対象に「練習を頑張っているけど下手な選手と、練習をさぼっていても上手な選手、試合に出すならどっちか?」というアンケートをとりました。女性のほとんどが、「頑張っているけど下手な選手」と答え、男性はその逆という結果がでました。女性の方が努力することやその過程を重視したり、周囲からの不満が出ないように配慮をする傾向が強いようです。

男女で決定的に違うといえるのが、女性は「月経周期」により心理面に影響を受けることがあるということです。

なぜ月経周期によって心理面が変化するかというと、女性ホルモンの増減が神経伝達物質に影響を与えるからです。神経伝達物質には様々な種類がありますが、感情をコントロールするもののひとつにセロトニンが挙げられます。月経前には、セロトニンの分泌が抑制され、抑うつ、不安、緊張、イライラなどが高まり、ネガティブな状態になります。

このように、月経前は月経前症候群(PMS)の症状による心理的不快、さらに生理中は月経痛と併せて経血そのものの不快を訴える場合もあり、心理面での影響も少なくありません。このような月経周期に伴うホルモンの影響は、男性にはない女性特有のものです。

Q.PMSが心理的にパフォーマンスに与える影響はありますか?


休むほどの病的なところまでいかないのが、反対に問題というか、難しいのかなと思います。

集中力が低下するなどあった場合には、競技によってはパフォーマンスに影響を及ぼすかもしれません。

日体大の女子学生を対象としたアンケートでは、月経前の心理的変化として、「イライラする」68.9%、「集中力が低下する」46.0%、「気分が落ち込む」58.7%という結果でした。

これだけ多くの割合が心理的な変化を感じているのですから、月経周期に伴う自分の心理的変化の特徴も知っておくといいと思います。

Q.練習では、コーチの指導の声がけを普段よりマイナスに感じてしまうことは?


これはよくあります。月経周期による感情の波は本人にはどうにも出来ないことなのですが、ネガティブな感情が強い時は、いつものコーチの声がけにも敏感に反応してしまい、落ち込んだり、時には泣いてしまうこともあると聞きます。

月経周期によってそういう時期もあることを、コーチや選手も理解しておくことが必要になりますね。しかし、人によってその時期は異なりますので、ネガティブになってしまうタイミングが月経周期と関係があるかどうかを観察してみましょう。


日体大には、コーチングエクセレンスセンターというスポーツ指導者のスキルアップに取り組んでいる組織があります。

その企画で、男性指導者の中に私が入って、女性アスリートの指導について話し合うというワークショップが行われました。

実際に話を聞いてみると、「月経に関しては、男性は踏み込んではいけない」という考えを持っている人が多く、とても意外に感じました。

しかし、それは数年前のことで、ワークショップに参加していた指導者は、現在は選手とうまくコミュニケーションをとって、月経周期を考慮したコンディショニングを実践しています。

Q.無月経について、当人の心理的不安や、それに対する指導者の知識はいかがですか?


無月経の問題については、日体大ではスポーツ医学のような専門的な授業もあるため、学生も男性指導者もある程度の知識を持っています。

しかし、中高生であれば、本人が無月経の自覚がない場合があり、指導者は当然知らないこともあると思います。自分の状態を知る術がないことが問題で、もう少し保健体育の授業の中で伝えられたらいいのかなと思います。

私は、月経開始日を記録し、3ヶ月生理が来なかった時には婦人科の受診を勧めるようにしています。また、無月経の原因に応じて食事やトレーニングの調整をするように指導者に伝えています。

Q.心理的ストレスにより無月経になりやすいなどありますか?


ないとは言い切れませんが、心理面だけが無月経の要因だと特定するのは難しいと思います。

無月経の原因は、「女性アスリートの三主張」の中の視床下部性無月経(※エネルギー不足による無月経)だけではなく、例えば他にも、子宮、卵巣に病気があるため初潮がなかなか来ない場合もあります。

また、やせている人が無月経になるというイメージが強いかもしれませんが、体脂肪が多くても無月経になることもあります。それはホルモン分泌のバランスが崩れてしまうことが原因です。

エネルギー不足による無月経を防ぐために、BMI(体重(kg)÷身長(m)の2乗)の数値が目安とされ、18.5未満にしないようにと指導されています。

身長と体重のバランスからの値となりますが、アスリートの場合は筋肉があるので体重自体は、見た目より重くなり、基準値以下になることは案外少ないです。

ただ、実際には、個々の骨格や体組成が異なりますし、数値はあくまでも目安であり、パフォーマンスが良い時の身体のバランスが良いわけで、数値に惑わされないことが大切です。

今は、筋肉を落としてでも痩せたいという学生が多いのですが、それは本当にやめてほしいと思います。しつこいようですが、筋肉は脂肪よりも密度が高く重いのですから見た目より体重が重くなることも当然です。

とは言っても、審美的な種目や階級制の種目の場合は減量も必要となりますし、月経周期によって体重が変化しやすい選手は、その時期も見越した上で、減量に取り組む工夫が必要かと思います。

Q.今現在はどのような声がけの指導法が求められていますか?


命令に従わせるような一方的で強制的な指導よりも、選手とコーチ双方で考える指導が求められています。

例えば、選手が上手くいかないことがあった場合、「自分ではどう思う?どうしたらいいと思う?」と言ったようにまずは本人に意識をさせて、その上で情報を与えたり、考えさせたりする、そして一緒に改善策を決めていくといった指導法です。

Q.女性アスリートに多い心の病気はありますか?


こころの病気として「摂食障害」も挙げられます。一般の女性に比べて2~3倍というデータもあります。

心理的特徴として、摂食障害になりやすい人は「完璧主義」「過剰適応」といった傾向があり、アスリートも思考が一致していて「真面目で努力を怠らない」性質が似ているからです。

過食嘔吐を繰り返す「神経性過食症」と、体重増加への強い恐怖があり、ハードに食事制限をする「神経性やせ症(拒食症)」がありますが、筋力低下や無月経のリスクも伴いますし、慢性で重症化しやすい精神障害なので、日頃から観察しておくことが必要になります。

学生へのヒアリングでは、食事の内容や量に嘘の申告もあり、正直に答えられない人が多いのも特徴です。

見極めが難しく、きっかけが単純でない場合もありますので、コンディションを知る上で月経開始日や体重、体脂肪率のデータを取っておくことをお勧めします。